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トモダチの家

図書館とコミュニティ施設に併設された公園は、四季折々に表情を変える。周囲には桜も植えられており、借景とするには申し分ない。

トモダチノイエは、その公園に面した敷地に建てられた。

 

数区画からなるこの土地に向かってくると、少し落ち着木ある色、そのわりに少し個性をのぞかせる外観の建物がヒョコッと現れる。

私から見た、友人でもあるお施主様本人のもつ『キャラクター』をイメージした。

動線の距離を最小限の抑えたこの家は、玄関から短い廊下を通ると天井の高いリビングが広がる。リビングは対面キッチンで、吹抜けを介して趣味や遊びのスペースであるロフトとも一体的つながっている。
もともとワンフロアでワンルームのような家を理想としていたお施主様の思いに対して、出来る限りそれに近い形で残せればと考えた空間構成となった。
寝室など各部屋は、吹抜けに面して小さな小窓があり、少なからず関係性を確保してある。
家族の距離感が程よく保てる仕組みをちりばめた。

内装はムクの杉やパインを全体的に使い、全室に調湿性能の高い左官材を使用した。
健康的で、いつまでも心地よく過ごせるように、予算に合わせてメリハリのある使い方を心がけた。

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