Think-A この仕事
『Think -A』と題して、建築について、つづっていこうと思います。
建築の仕事に携わって、18年ほど経とうとしています。
景気がそこそこ良かった頃から、リーマンショックの時代、消費税増税や震災など、
さらにはわたしの設計のステージが変わったり…。
色んな事があり、そのたびに影響を受けてきました。
それとともに、住まいを設計するという事に関しても、少しづつ、変わってきているのかもしれません。
より良いものをつくるためにお金をかけるという考えから、
支払える範囲の(もしくは支払いが苦じゃない額で)家を建てる、
お任せできれいピカピカの完成した家を受け取る から、
部分的セルフビルドや塗装体験、DIYに任せるなど、関わりのあるものに。
さて、私としては。 予算というものがある家づくりなので、
そこを大切にするというのは、誰もが同じだと思います。
その予算の範囲でどうするか。
必要な部屋をそれぞれ設け、ぎりぎりまで大きくして、安い材料で短期間で作る、のが、ハウスメーカーの主流。
それも間違いじゃないと思いますが。
私は、出来れば良い、本物の素材を使いたい。
そして身もココロも安心してのびやかに暮らせる住まいにしたい。
そのために、必要な部屋を、本当に、どのように必要なのかを精査して考え、
部屋の大きさについては本当に必要なサイズをしっかりと捉え、
ゆるく色んな目的に使えそうなスペースを用いて、コンパクトな家をつくりたい。
コンパクトな家はローコストだし、省エネだし、家族は一体感を感じられるかもしれない。
各目的ごとにその部屋で過ごすのではなく、空間、スペース、部屋を使い分けてもらいたい。
そうして、今、10年後、20年後のそれぞれの生活に快適になるような住まいを提案する。
そんな仕事をしていこうと思います。